従来はスキーバスと言えばそれほど高価なイメージはありませんでした。1990年代を皮切りに不景気になり始めて、スキーやスノボ人口も減少してきました。特に一番人口が多くなくてはならない20代でスキーやスノボを始める人が少なくなったため全体的に人数が少ないのです。そうすると、今までスキーやスノボで利用していたバスの乗客が徐々に減少し始めます。
そこで、格安でのスキーバスを設定し、個人旅行では決して実現することが出来ないような価格の安さにして価値を上げようとしたのです。2000年代に入ってからもスキーやスノボ人口が減少しているにも関わらず、バスは満員のことが多くなります。出来るだけお金をかけたくない20代にとっては価格が安いスキーバスはとてもありがたいのです。このようにして『スキーバスは格安である』というイメージが広がってきましたが、安全性に問題を投げかける声もありました。
それは、運転手が過労気味で、事故を起こしやすくなったことです。実際にいくつか問題を起こしており、格安路線がいいというわけではなくなりました。そこで、格安路線ではなく、あえて価格を高くすることでサービスを重視する考え方も出てきたのです。高級路線とは行かないまでもそれなりに居住性を高くしてもシートも3つシートを採用して新幹線のシートのようにじっくりと落ち着いて座れるようにしたのです。
このような工夫により、乗客も増えて来ました。